低レベル放射性廃棄物の調査研究
日本原燃株式会社が1992年から青森県六ヶ所村において原子力発電所からの低レベル放射性廃棄物の処分事業を実施して います。当センターは、この廃棄物処分事業の実施に先立ち、廃棄物の処理技術、埋設する廃棄体の基準や、廃棄体の検査・確認技術、処分の安全性評価等の調査研究を実施してきました。
現在は、今後処分が予定される使用済制御棒や、今後の原子炉施設の解体に伴って発生する放射能レベルの比較的高い低レベル放射性廃棄物等の処分に係わる調査研究を中心に、その処理・処分システムや、処分のための技術的な基準等に関する調査研究を実施しています。
●印は現在実施している調査研究
1. 処分技術に関する調査研究
- 地下空洞型処分施設の施工・閉鎖技術の確証試験
● 地下空洞型処分施設の機能確認のための調査研究
地下空洞型処分施設の概念図
ベントナイト緩衝材の側部狭隘部の施工試験
土質系埋戻し材の上部空間の吹付け閉鎖施工試験
「地下空洞型処分施設性能確証試験」、
「地下空洞型処分施設閉鎖技術確証試験」より
● 地下空洞型処分施設の機能確認技術の開発
分布型光ファイバセンサーによる計測システムの構成
上部モルタル低拡散材でのひずみ計測
「地下空洞型処分施設機能確認試験」より
2. 基準・規格等に関する調査研究
● 低レベル放射性廃棄物処分の安全評価手法の標準化に関する調査
● 充填固化体等の製作・検査手法の標準化に関する調査